更年期の症状は300にものぼるとされていて、自分自身の症状を正しく理解することはとても難しいです。

今回はビバエル代表カウンセラーのオリガ先生に、更年期の際に現れやすくなる「不安、パニック、うつ症状」について詳しく話を聞きました。

更年期特有の不安感、うつとは?

── ビバエルで更年期不調で受診される方で、2番目に多く訴えられるのが「不安、パニック、うつ症状」でした。
どんな症状なんでしょうか?

例えば、「何となく不安で仕方がない」とか「ちょっとしたことで落ち込んでしまう」といった感じです。

中には「生きるのがこんなに辛いのか」と感じる方もいらっしゃいます。

──具体的にはどんなことを感じるのでしょう?

「明日の仕事がうまくいくだろうか」「子供との関係はこのままでいいのか」「両親の健康は大丈夫だろうか」など、日常生活の様々な面で不安を感じやすくなります。

──なるほど、でも、そういった不安って誰にでもありそうですよね?

その通りです。
みんな日々の生活の中で不安を感じることはあるのは当たり前です。
ただ日常生活にどれくらい影響があるか、だけの問題なんです。

例えば不安を感じて夜眠れない、心臓がバクバクする、パニックになって人前に出られない、こういう場合は影響があると言えるでしょう。

更年期になってこういう症状が初めて現れる、って人もたくさんいますよ。これまで図太い性格だと思ってたのに、私がどうしてって。

でもそれはやっぱりホルモンバランスが変わるせいだと思います。

これまではストレスがあっても、自分の身体がなんとか合わせてきてくれてました。でもそれが更年期の変化の時期は合わせきれなくなっちゃうから身体の不調として現れることが多くあります。

不安はどこから来る?

ちなみに知ってますか?
そもそも不安って、感情じゃないんですよね。

──え、不安は感情じゃないんですか?

えーっと・・・日本語でなんていうんだろう・・・
Scared (スケアード) って日本語でなんて言いますか?

──「怖い」、とか「怯える」ですね。

そう!
その「怖い」が人が感じるものです。
そして不安は「怖い」という感情から来てる。
何かが怖いから、不安が生まれる。

例えば、「周りにどういう目でみられてるのかな」ことへの恐怖、怖いという感情がある。それで「明日仕事で失敗しちゃったら、同僚や上司にあいつはダメなやつだと思われるかもしれない、どうしよう」「パートナーとの関係がうまくいってない、そんなことを他の人に知られたらどうしよう」っていう不安が生まれる。

何が言いたいかというと、不安について考えるより、「何に対して怖がってるのか」を知ることがすごく重要ということです。

それがわかれば、対処方法はなんぼでもあります。

解決策:少し後回しにしてみる

──なるほど。ではまず自分が何に対して怖がってるのか理解するのですね。

そうなんです。そうすると、まず漠然とした恐怖感を抑えることができます。
その上で、「今は考えてもしょうがないことは脇に置く」という風に考えます。

──今考えてもしょうがないこと?

そうです。
例えば、明日のことを今夜心配しても仕方がありません。「明日のことは明日考えよう」と決めるんです。

──なるほど。あえて後回しにするのですね。

なぜ後回しにするのが良いかというと、私たちの頭の中で生まれる考えや感情は、必ずしも事実ではないからです。

──事実ではない?どういうことですか?

例えば、「明日うまくいかないかもしれない」という考えが浮かんでも、それは単なる考えであって、事実ではありません。

だから、まず休んでから考えることをおすすめします。
休んだ後だと、より冷静に考えられるようになります。
一晩寝かせてみる、というのが良い方法です。

──一晩寝かせる...確かに、朝起きたらすっきりすることありますよね。

そうなんです。今すぐ決められないことがあっても、「明日決めればいいや」と思えるようになるんです。

──実際にやるのは難しそうですが、オリガ先生もやりますか?

はい。
私の場合、「もう遅いのにまだこれやってるの?」と自分に問いかけたりします。「本当はリラックスしたいのに、なんで仕事のこと考えてるの?」って。

──わかります!私もよくあります。

みんなありますよね。
実は、これって「今、この瞬間を生きていない」状態なんです。
いつも未来のことばかり考えていると、今を楽しめなくなってしまいます。

──なるほど。今を楽しむように気持ちを切り替えるのですね。

そうそう、まずは自分が今楽しいことをする。
私は昔よくスタートレックを見ていました (笑)

──スタートレック?SF好きなんですね。

はい。見終わった後は気持ちが切り替わって、落ち着くんです。
人によっては、ちょっとつまらない本を読むのも良いかもしれません。

── つまらない本?

そうです。
あまりにも興味ない本はダメだけど、興味はあるけどちょっと退屈な本。

私の知り合いで、刺繍の本を読んでいた人がいました。
基礎を学ぼうと思って読み始めたら、5分でリラックスできて寝ちゃったそうです(笑)。

── (笑)確かに、そういう本あります

反対に楽しいことを考えるのも良い方法です。例えば、次の旅行のプランを立てたり、楽しみなイベントのことを考えたり。

── なるほど。楽しいことを考えるのは良さそうですね。

はい。繰り返しになりますが、自分との対話が一番大切なんです。
自分の気持ちに正直になり、向き合うことで、少しずつ不安と付き合っていけるようになります。

不安を感じるのは自然なことです。それを恥ずかしがったり、否定したりする必要はありません。むしろ、その不安と向き合うことで、新しい自分を発見できるチャンスかもしれません。

自分の気持ちに正直になり、時には声に出して、時には誰かに話して、そして時には楽しいことを考えて。そうやって少しずつ、自分なりの方法が見つかると思います。

もちろんそのお手伝いをさせていただくのが私たちですので、もし更年期に関する不安やうつで気になる方はぜひ相談しにきてください。