「更年期っていつ終わるの?」「この辛さに終わりは来るの?」そんな風に考える方は少なくありません。
この記事では、更年期を実際に経験し、多くの更年期女性と向き合ってきたDr.オリガの経験をもとに、更年期の終わりとその付き合い方についてお話します。

更年期の終わりとは、閉経後数年を経て女性ホルモン(エストロゲン)が低い水準で安定し、ホットフラッシュ・寝汗・不眠などの代表的な更年期症状が落ち着く時期を指します。平均的には 55歳前後 でピークを過ぎ、その後アフター更年期(ポスト更年期)へ移行していきます。

更年期の終わりを示唆する代表的なサインは 3つ あります。

  • 月経が12ヶ月連続でない(閉経):医学的には1年間月経がない時点で「閉経」と診断
  • ホットフラッシュ・寝汗の頻度低下:1日数回 → 週数回 → 月数回へ
  • 気分の安定・睡眠の質改善:イライラ・不眠・不安が徐々に和らぐ

ただし、閉経後は骨密度低下・心血管リスク・尿路症状(GSM)などの長期課題が出てくるため、症状が落ち着いた後も健康管理は続けることが大切です。本記事では更年期の終わりのサインと、その後の上手な付き合い方を医学博士監修で解説します。

更年期はいつまで続く?

更年期の期間は人によって大きく異なります。一般的には、閉経の前後5年である約10年間を指すと言われますが、実際の経験はもっと複雑なものなのです。

これまで出会った女性たちの中には、更年期の症状をほとんど感じずに過ごす人もいました。

一方で、閉経の何年も前から更年期の症状が始まり、閉経後も症状が続く人もいました。たとえば、生理に変化が出るよりも前から疲労感を感じたり、気分の浮き沈みが現れはじめ、それが数年にわたって続くのです。

つまり「更年期はいつまで続くのか」という質問に、一つの答えはありません。
まずは、「一人ひとりの更年期は異なる」ということを理解することが大きな一歩かもしれません。

 更年期のつらい症状

更年期の症状には様々なものがあります
たとえば、ある日突然、胃から頭にかけて熱の波のようなホットフラッシュが襲ってきたり、不安感や記憶力の低下が起こるかもしれません。
Dr.オリガ自身の経験では、記憶力が急に低下したため初期のアルツハイマー病を疑ったほどでした。

また、睡眠障害で悩む人も少なくありません。眠れないことで、慢性的な疲労感やイライラに悩まされることもあります。他にも、膣の乾燥や性交痛といった症状が起こる人もいます。こうした症状は、身体への影響だけでなく、性生活や自己認識へも影響も与えかねません。

こうした症状以外にも、エストロゲンレベルが低下することで、髪や皮膚への変化も現れます。髪がパサつき、肌が弱くなり、それまで使っていたヘアケア用品や化粧品を一新する必要も出てきます。

このように、更年期の時期が一人ひとり異なるように、更年期の症状も一人ひとり異なるのです。

更年期の終わりのサインはあるのか

更年期の「終わり」を示す明確なサインは、残念ながら存在しません。
医学的に12ヶ月間生理がない状態を閉経と定義しますが、期間症状などの体験は女性によって千差万別です。

しかし、Dr.オリガが自身の経験や多くの女性たちの体験から得た一つの結論は、更年期の「終わり」を一つのゴールとして捉えるのではなく、更年期の期間を、新しい自分の身体と向き合い、付き合い方を見つけ出すプロセスとして捉えることが重要だということです

そのプロセスが短期間で終わる人もいれば、何年もかけて進む人もいるかもしれませんが、それで構わないのだということです。

更年期と上手く付き合う方法

では、更年期と上手く付き合っていくには、どうすればいいのでしょうか。
Dr.オリガのこれまでの経験から、おすすめのアプローチ方法をいくつか紹介します

1. あたなに合ったケア

更年期のケアにおいては、ある人には効果的な方法が、別の人には効果がなかったり、逆効果になることがあります。そのため、自分に合ったケアの方法を見つけることが重要です

2. 専門家への相談

自分に合ったケアを見つけるには、更年期の知識や経験が豊富な専門家(医師や医療従事者)への相談が役立ちます。また、同じ経験をしてきた人たちと話をすることで、更年期と上手く付き合うヒントを得られるでしょう。

3. 更年期を捉え直す

簡単ではないかもしれませんが、更年期を単なる目指すべき「ゴール」と捉えるのではなく、自分が成長して、学び、進化する「過程」だと捉えることで、前向きに過ごすことができるのではないでしょうか。

おわりに

更年期はたしかに困難な時期かもしれません。しかし、これを乗り越えることで、新たな自分との出会いや、より深い自己理解を得る貴重な機会にもなります。

そのためには、更年期の経験が一人ひとり異なるということを認識して、尊重し合うことが大切です。それぞれの道は異なるけれど、それぞれの道には同様に価値がある、ということを忘れないでください。

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更年期の終わりに関するよくある質問

Q. 更年期はいつ終わりますか?

A. 個人差はあるものの、多くの女性は 閉経をはさんだ前後5年(合計10年間) が更年期にあたり、日本人の平均閉経年齢は約 50.5歳。つまり 55歳前後 で症状のピークを過ぎ、徐々にアフター更年期へ移行します。

Q. 更年期が終わったサインはありますか?

A. 明確な「終わり」の合図はありませんが、代表的なサインは (1) 月経が12ヶ月連続でない(=閉経)、(2) ホットフラッシュ・寝汗の頻度が大幅に減る、(3) 気分・睡眠が安定する の3つです。これらが揃ってくると更年期の山を越えた可能性が高いです。

Q. 閉経後も症状は続きますか?

A. 急性の更年期症状(ほてり・発汗・気分変動)は徐々に落ち着きますが、エストロゲン低下が長期化することによる「骨密度低下・脂質代謝の悪化・心血管リスク上昇・GSM(閉経関連泌尿生殖器症候群)」など、将来の健康課題 が新たに表面化してきます。閉経後も定期的な健康チェックが重要です。

Q. 早く更年期を終わらせる方法はありますか?

A. 更年期そのものを「短縮」する方法はありませんが、適切な治療を早く始めることで、つらい症状の期間は大幅に短縮 できます。HRT(ホルモン補充療法)は症状を1〜3ヶ月で大幅改善することが多く、漢方薬や生活習慣改善も併用すると効果が高まります。

Q. アフター更年期(ポスト更年期)はどう過ごせばよい?

A. (1) 骨密度検査(年1回)で骨粗鬆症をチェック、(2) コレステロール・血圧・血糖値の定期検査、(3) カルシウム・ビタミンD・タンパク質を意識した食事、(4) 週3-4回の運動(有酸素+筋トレ)、(5) 必要に応じてHRT長期継続が基本。閉経後10年以内の HRT 開始なら、骨と心血管系の保護効果も期待できます。

Q. 60代になっても更年期症状が残るのは普通?

A. 多くは55歳前後で落ち着きますが、10〜15%の女性は60代までほてり・寝汗が残る という報告もあります。症状が長引く場合は、HRT や漢方薬で継続的なケアが可能です。また、GSM(膣の乾燥・尿路症状)は閉経後ますます強くなることが多く、局所HRTで改善できます。気になる症状があれば年齢に関わらず医師に相談してください。