不眠ケアが昼間のパフォーマンス向上に

寝つきが悪い、夜中に何度も目が覚める、早朝に目が覚めてしまう。
こうした睡眠の悩みは、更年期世代の多くの女性が経験する症状です。
「年齢のせいだから仕方ない」と諦めず、専門家と一緒に原因を探り、眠れる体を取り戻していきましょう。

最近こんな変化を感じていませんか?

  • 寝つくまでに1時間以上かかる
  • 夜中に何度も目が覚めてしまう
  • 早朝に目が覚めてから眠れない
  • 寝ても疲れが取れない
  • 日中に強い眠気や集中力の低下を感じる

なぜ起きるの?

更年期に高まるホルモン変化とストレスによる睡眠トラブル

閉経前後にエストロゲンやプロゲステロンといった女性ホルモンが減少すると、体温調節や神経伝達物質(セロトニン・メラトニンなど)のバランスが崩れます。
これにより「眠りに入りにくい」「浅い眠りになりやすい」といった不眠症状が出やすくなります。

また、ホットフラッシュや夜間の発汗、動悸といった更年期特有の症状が睡眠を妨げることもあります。
さらに、家庭や職場でのストレス、夜間のトイレ、介護や子育てなどの環境要因が重なることで、眠りの質が低下するケースも少なくありません。

ビバエルの治療例

Aさん

お悩み:
月経不順が始まった頃から、日中もほてりと発汗が目立つようになりました。夜は就寝後に2〜3回目が覚め、熟睡できた感じがしない日々が続いていました。

治療方針:
問診では、ほてりや発汗がいつ頃から始まったか、夜間覚醒のタイミングや頻度、日中の眠気の程度などを確認しました。他院での血液検査結果をご持参いただき、その数値をもとにホルモン変動による体温調節の乱れが夜間覚醒の主な原因と判断しました。

ホットフラッシュや夜間発汗に対して有効性が高いホルモン補充療法(HRT)から開始しました。あわせて、就寝前の入浴温度や入浴タイミングなど、体温を整えるための生活習慣の指導も行いました。

経過
1〜2週間で夜間の発汗が軽減し、2〜4週間で覚醒回数が減りました。
※個人差があります

Bさん

お悩み:
仕事と家事育児の両立でストレスが重なり、布団に入ってもぐるぐると考えが止まらない状態が続いていました。月経前後には気分の不安定さが長引き、寝つきのさらなる悪化を感じていました。

治療方針:
問診では、思考が止まらない時間帯(就寝前が中心か、夜中も含むか)や、月経周期との関係性、日中のストレス負荷の状況を確認しました。ストレスにより脳が「眠るモード」に切り替わりにくい心理性の不眠がベースにあると判断し、認知行動療法(就寝前の思考の整理法、刺激コントロール法など)を取り入れました。補助として、睡眠薬を短期的に併用しました。

Cさん

お悩み:
夕方から夜にかけて脚がムズムズして動かしたくなる症状があり、横になると悪化し、動くと一時的に楽になるという状態が続いていました。

治療方針:
症状のパターン(発症タイミング・姿勢との関係)から、むずむず脚症候群(レストレスレッグス症候群)が疑われました。他院での血液検査結果をご持参いただき、その数値から鉄不足が確認されたため、鉄分の補充を開始しました。あわせて、夜間のカフェイン・アルコールを控えること、就寝前の軽いストレッチや温冷浴を取り入れる生活習慣の調整を行いました。

経過
数週間で自覚症状が和らぎました。
※個人差があります

ビバエル専門医のコメント

不眠といっても、「寝つけない」、「夜中に何度も目が覚める」、「早朝に目が覚めて眠れない」など、さまざまなタイプがあります。
更年期ではホットフラッシュや発汗、夜間のトイレなどが重なり、眠りが浅くなりやすいのが特徴です。
一方で、加齢により睡眠時間が自然と短くなる場合や、介護・育児など生活環境が影響していることも少なくありません。

治療は原因に合わせて行います。
ホルモン補充療法は更年期による不眠に有効で、睡眠導入薬や抗不安薬を短期間併用することで、より安定した眠りを得られることもあります。
不安や体のほてりが強い場合は、漢方薬を使って心身を落ち着ける方法もあります。
眠れない背景には、体の変化や心の負担が隠れていることも多いため、「年齢のせい」と諦めず、専門家と一緒に原因を見極めていくことが大切です。

日常ケアのポイント

眠りの質を整えるためには、日々の習慣も大切です。
寝る1〜2時間前からスマホやパソコンを控え、部屋の明かりを少し落とすことで、体を「眠る準備モード」に切り替えられます。
カフェインやアルコールは控えめにし、ぬるめの入浴や軽いストレッチで体温をゆるやかに下げましょう。
毎日同じ時間に起きることも、体内時計を整えるポイントです。

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