「食事量は変わらないのに、なぜか太ってきた」「朝、指輪が入らない」「夕方には靴がきつい」——40〜50代の女性から、こうしたご相談を多くいただきます。

実はこの体重増加やむくみは、更年期女性の多くが経験する代表的な症状の一つ。女性ホルモン(エストロゲン)の減少が、脂肪の分布・代謝・水分バランスに影響を及ぼすことで起こります。加齢による筋肉量の低下や、生活リズムの乱れも背景にあります。「意志の弱さ」や「食べすぎ」の問題ではなく、ホルモン変化による生理的な反応です。無理なダイエットや過度な水分制限ではなく、専門医のサポートを受けることで、症状の緩和が期待できます。

ビバエルの更年期オンライン診療では、4つのアプローチで「体重増加・むくみ」に対応します:

  • ホルモン補充療法(HRT):エストロゲンを補い、代謝や水分バランスの整えに有効とされる代表的な治療。脂質異常症や骨粗しょう症の予防効果も報告されています
  • 漢方薬:防已黄耆湯・当帰芍薬散・五苓散など、水分の巡り・血流・体質に合わせた処方で、ゆらがない体質へ
  • 栄養行動療法:ビバエル独自の「栄養行動学(Behavioral Nutrition)」プログラム。食事記録アプリでのセルフモニタリング + 月1回50分のフィードバックセッションで、体重管理の"続けられる仕組み"を作る
  • 看護カウンセリング:認知行動療法(CBT)に基づく40分の対話で、症状の背景・食習慣・生活リズム・思考の癖まで丁寧に伴走

更年期専門 高宮城直子医師のコメント

更年期の体重増加やむくみは、単なる「食べすぎ」や「運動不足」ではありません。女性ホルモンの減少に伴う脂肪の分布の変化、水分バランスの乱れ、代謝の低下など、いくつもの要因が絡み合って起こります。
そのため、ダイエットを頑張っても結果が出にくく、無理な水分制限がかえってむくみを悪化させることもあります。

診察ではまず、体重の変化の推移、食生活のパターン、運動習慣、睡眠の状態、月経周期との関連を丁寧に確認します。あわせて、甲状腺機能の低下・鉄欠乏・むくみをもたらす別の要因(腎機能・心機能)が隠れていないかも見極めます。そのうえで、必要に応じてホルモン補充療法(HRT)や漢方薬を組み合わせ、栄養面や生活習慣の見直しまで含めた「あなた全部を診る」ケアを設計していきます。

更年期のケアは、薬だけで終わりません。栄養・生活・心の状態まで一緒に整えることで、症状の緩和が期待できます。ビバエルでは、医師と看護カウンセラーが2職種で連携し、"あなた全部"を診る診療を目指しています。

最近こんな変化を感じていませんか?

  • お腹や腰を中心に脂肪がつきやすくなる
  • 以前より体重が落ちにくくなる
  • 同じ食事量でも太りやすく感じる
  • 筋肉量が低下し、基礎代謝が下がる
  • むくみが増え、体が重く感じる
  • 朝、指輪や靴がきつくなる
  • 夕方になると足がパンパンに張る

なぜ起きるの?

更年期の体重増加やむくみには、いくつかの要因が絡み合って関係しています。

  • エストロゲン減少による「脂肪分布の変化」と「代謝の低下」
    女性ホルモン(エストロゲン)は、皮下脂肪の分布・糖代謝・脂質代謝の調整に関わっています。更年期にエストロゲンが急激に減少すると、内臓脂肪がつきやすく落としにくい体質に変わり、同じ食事量でも太りやすくなります。
  • 水分バランスと血流・リンパの働きの変化
    エストロゲンは、血管やリンパ管の働きにも影響します。減少することで水分の排出がスムーズにいかず、余分な水分が体にとどまりやすくなり、むくみとして現れます。
  • 加齢による筋肉量の減少と基礎代謝の低下
    40代以降は、意識して体を動かさないと年に1%ずつ筋肉量が減るとされます。筋肉は基礎代謝の主要な燃焼源のため、同じ生活を続けているだけで消費エネルギーが少しずつ減っていきます。
  • ストレス・睡眠不足による「見えないホルモン負荷」
    更年期世代は仕事の責任・子育て・親の介護など、心身への負荷が重なりやすい時期。ストレスホルモン(コルチゾール)が長く出続けると、内臓脂肪の蓄積を加速し、睡眠の質の低下がさらに代謝を落とします。
  • 隠れた「体の不調」が背景にあるケースも
    甲状腺機能の低下、鉄欠乏、腎機能や心機能の問題などが背景にある場合、更年期以外の要因が体重・むくみを強めていることも。血液検査などでの確認が診療の中で行われます。

利用者の声

「痩せにくくなった」「むくみが取れない」でご相談いただく方の多くは、これまで自分なりのダイエットや運動を試してきた方々です。「以前は少し食事を減らせばすぐ落ちた」「同じことを続けているのに戻らない」といったお声が特に多く寄せられます。

ビバエルの受診者アンケートでは、更年期女性の約6割が体重増加や腹部の脂肪増加を、約4割がむくみを訴えています。単に食事や運動だけでは変化を実感しにくく、「ホルモン変化」「代謝変化」「生活習慣」の3つを同時に整えるアプローチが必要とされています。

当院の治療例

Aさん

お悩み
手足のむくみがあり、手を握ったり物をつかみにくい。
靴をはくと足がむくんできつく感じる。
起き上がるとホットフラッシュがある。

治療方針
問診では、むくみの発生時間帯、食事内容、水分摂取量、睡眠の状態、ホットフラッシュとの関連を確認しました。他院での血液検査結果をご持参いただき、そのうえで、水分の巡りに働きかける漢方薬(防已黄耆湯・五苓散など)を処方。乳がん検診後にはホルモン補充療法(HRT)を検討します。栄養行動療法で塩分・タンパク質のバランスも見直します。

診療の進め方
継続的な診療を通じて症状の変化を確認しながら、お薬の調整(漢方 → 乳がん検診後にHRTの検討)を行っていきます。HRT はホットフラッシュを含む更年期症状の緩和に有効とされていますが、症状の程度・治療の反応には個人差があります。
※症状の程度・治療の反応には個人差があります。

なぜ、薬だけでは足りないのか

「体重増加・むくみ」の背景には、ホルモンの変化だけでなく、栄養バランスや食習慣、生活リズム、心の状態など、いくつもの要因が重なっています。

ホルモンのゆらぎには、お薬が届きます。しかし、栄養の偏りや食習慣、生活のリズムの乱れには、お薬だけでは届きません。だから、薬を使っていても「なんとなく落ちない」「なんとなくむくむ」不調が起こりやすいのです。

ビバエルでは、薬に加えて、食事・生活・心まで含めた"あなた全部"を診ることを大切にしています。栄養行動療法で食生活の土台を整え、認知行動療法(CBT)ベースのカウンセリングで食習慣・思考の癖を一緒に整えていきます。

日常ケアのポイント

毎日の生活の中でできるケアは、症状の緩和と予防に役立ちます。無理のない範囲で少しずつ取り入れてみましょう。

  • タンパク質を意識した食事:筋肉の材料となるタンパク質(肉・魚・卵・大豆)を毎食摂ることで、基礎代謝の維持に役立ちます
  • 塩分の見直し:塩分の摂り過ぎは水分をため込みやすく、むくみの原因に。加工食品や外食を減らす
  • ウォーキング・スクワット:下半身の筋肉を使う運動は、脂肪燃焼と血流促進に有効。1日20分から
  • 足首・ふくらはぎのマッサージ:入浴後にリンパの流れを促す。就寝前の足上げも効果的
  • 水分は「適量」を継続的に:制限ではなく、こまめに常温の水を。カフェイン・アルコールは控えめに
  • 睡眠時間の確保:睡眠不足は食欲を増やすホルモン(グレリン)を増やし、脂肪蓄積を加速します

オンライン診療だからこそできること

「体重増加やむくみで受診するのは大袈裟かも」「他院では相手にしてもらえなかった」——そんな気持ちを抱える方も多くいらっしゃいます。当院のオンライン診療は、こうした「診察室では話しづらい」お悩みにこそ向き合うための場所です。

体重や食事の記録は、栄養行動学に基づく専用アプリでご自宅から続けられます。月1回50分のフィードバックセッションで、看護カウンセラーがあなたの食習慣・生活パターンを一緒に振り返り、専門医と連携しながら治療を調整していきます。

「無理な我慢」ではなく「続けられる仕組み」で、体重・むくみと向き合う日々を、中長期的な視点で一緒に組み立てていきます。

気づかないうちに増える、更年期の体重変化・むくみに向き合う

「食べる量は変わらないのに、なぜか太ってきた」「昔の自分の写真と別人みたい」——そんな変化に、一人で悩む必要はありません。

更年期の体重・むくみは、決して「意志の弱さ」ではなく、体がホルモン変化に対応しようとしているサインです。適切なケアで代謝と水分バランスを整えれば、症状の緩和が期待できます。ビバエルは、ホルモン治療・漢方・栄養行動療法・カウンセリングを組み合わせた、あなた専用のケアプランをご提案します。

更年期の症状、通院しなくても相談できます

オンライン完結・全国対応。初回40分、専門医療者が丁寧にお話を聞きます。

更年期の体重増加・むくみに関するよくある質問

Q. 更年期に太りやすくなるのはなぜ?

A. 女性ホルモン(エストロゲン)の減少が主因です。エストロゲンは脂肪の分布・糖代謝・脂質代謝の調整に関わっており、更年期に急激に減少すると内臓脂肪がつきやすく、落としにくい体質に変化します。加齢に伴う筋肉量の減少で基礎代謝も下がるため、同じ食生活でも体重が増えやすくなります。

Q. 更年期のむくみは水分制限で治りますか?

A. むくみに水分制限は逆効果になることがあります。水分不足になると体は水を溜め込もうとして、かえってむくみを悪化させる場合も。塩分の摂り過ぎ・座りっぱなし・血流の停滞など、根本原因へのアプローチが重要です。まずは塩分の見直しと、ふくらはぎの運動から始めることをおすすめします。

Q. HRT で体重は減りますか?

A. HRT は「体重を減らす薬」ではありませんが、代謝や水分バランスの整えに有効とされ、更年期特有の脂肪の分布の変化・むくみに対するケアの選択肢の一つです。また、脂質異常症や骨粗しょう症の予防効果も報告されています。食事や運動と組み合わせることで、体重管理の土台を整えやすくなります。個々の症状・体質・希望に応じて、専門医と相談のうえで判断します。

Q. どんな運動が更年期の体重管理に向いていますか?

A. 有酸素運動と筋トレの組み合わせがおすすめです:(1) ウォーキング・軽いジョギング・水泳(週3-4回・30分)で脂肪燃焼、(2) スクワット・プランクなどの自重トレーニング(週2-3回)で筋肉量維持、(3) ヨガ・ストレッチで柔軟性と血流促進。最も大切なのは「無理なく続けられる強度」を選ぶこと。1日20分の散歩から始めるだけでも十分な効果が期待できます。

Q. どのくらいで変化が出ますか?

A. 個人差はありますが、代謝や体組成の変化は数ヶ月単位で見ることが大切です。むくみは食事・生活の調整で比較的早く変化を感じる方もいらっしゃいます。ビバエルでは、月1回のフィードバックセッションで経過を確認しながら、必要な調整を行っていきます。「短期間で急激に落とす」よりも、「体質そのものを整える」中長期的なアプローチが、リバウンドの少ない結果につながります。

Q. 病院に行くべきサインは?

A. 以下のいずれかは受診をおすすめします:(1) 明らかな生活の変化がないのに 3ヶ月で3kg以上の体重増加、(2) 片足だけのむくみ・急激なむくみ・痛みを伴うむくみ(血栓症などの疑い)、(3) 顔・全身のむくみが続く(腎機能・心機能の問題の可能性)、(4) むくみと合わせて動悸・息切れ・寒がりがある(甲状腺機能低下の可能性)。婦人科・更年期外来でホルモン評価を、他の原因が疑わしい場合は内科・腎臓内科の受診を検討してください。

高宮城 直子 MD(産婦人科専門医)

産婦人科専門医・女性ヘルスケア専門医・メノポーズカウンセラー。佐賀医科大学(現佐賀大学医学部)卒業。同大学産婦人科教室入局後、琉球大学医学部産婦人科学教室、糸数病院・ウイメンズクリニック糸数勤務、米国コーネル大学医学部生殖医学センターへ留学。2010年、Naoko女性クリニック開業。2022年、ビバエル(HerLifeLab株式会社)を共同創業。メディカルアドバイザーとして、科学的根拠に基づいた更年期医療の普及に取り組む。

【経歴】
1986年 佐賀医科大学(現:佐賀大学医学部)卒業、同大学産婦人科学教室入局
1987年 琉球大学医学部産婦人科学教室入局
1990年 同大学医学部産婦人科学教室助手
1992年〜2008年 糸数病院・ウイメンズクリニック糸数勤務
1995年〜1996年 米国コーネル大学医学部生殖医学センター留学
2010年 Naoko女性クリニック開業
2022年 HerLifeLab株式会社(ビバエル)共同創業

【認定資格】
産婦人科専門医
日本女性医学学会認定 女性ヘルスケア専門医
更年期と加齢のヘルスケア学会 九州世話人 およびメノポーズカウンセラー
女性ヘルスケアアドバイザー
女性医療ネットワーク 理事
日本女性財団 共同発起人・理事・フェムシップドクター