「下着との摩擦でヒリヒリする」「性交時に痛くて不安」「かゆみが止まらない」「においが気になる」——40〜50代の女性から、こうしたご相談を多くいただきます。
実はこのデリケートゾーンの乾燥・かゆみ・痛みは、更年期女性の多くが経験する代表的な症状の一つ。女性ホルモン(エストロゲン)の減少により、粘膜が薄くなり、潤いが失われ、バリア機能が低下することで起こります。「恥ずかしい」「歳のせい」と諦めるものではなく、ホルモン変化による生理的な反応です。一人で抱え込まず、専門医のサポートを受けることで症状の緩和が期待できます。
ビバエルの更年期オンライン診療では、5つのアプローチで「デリケートゾーンの乾燥・かゆみ・痛み」に対応します:
- 局所エストロゲン療法:エストリオール膣錠・エストロゲン軟膏など、粘膜の萎縮や性交痛に有効とされる治療。局所への使用は全身への副作用がなく、学会ガイドでも推奨されています
- ホルモン補充療法(HRT):全身のホルモン補充療法。更年期のホルモン変化に伴う症状の緩和や QOL の改善に有効とされる代表的な治療。デリケートゾーンだけでなく、心身全体のケアが期待できます
- 漢方薬:加味逍遙散・当帰芍薬散・八味地黄丸など、体質や随伴症状に合わせた処方で、体の巡り・粘膜の潤いを整える
- 栄養行動療法:ビバエル独自の「栄養行動学(Behavioral Nutrition)」プログラム。食事記録アプリ + 月1回50分のフィードバックセッションで、粘膜と血管の健康を支える栄養(タンパク質・ビタミン群・オメガ3・鉄)を整える
- 看護カウンセリング:認知行動療法(CBT)に基づく40分の対話で、パートナーとの関係性・ボディイメージ・予期不安まで丁寧に伴走
更年期専門 高宮城直子医師のコメント
ビバエルには、デリケートゾーンの乾燥やヒリつき、かゆみ、におい、性交痛など、多くの女性が抱える悩みについてご相談いただいています。
「この程度で受診してもいいのかしら」とためらわれる方も多いのですが、軽い症状でも我慢は不要です。むしろ、早めのご相談により、症状の悪化を防ぎ、症状の緩和が期待できます。
私たちの治療は、単に薬を出すだけではありません。患者さま一人ひとりの症状や生活背景を丁寧にお伺いし、最適なケアをオーダーメイドで組み立てます。
- 局所的なお悩みに対して:エストロゲン療法(エストリオール膣錠など)は粘膜の萎縮や性交痛の改善に効果的で、必要に応じてエストロゲン含有軟膏との併用も選択します。
- 全身の不調も重なる場合:もし、女性ホルモンが減少することによるその他の症状(睡眠障害、気分の変化など)もある場合は、ホルモン補充療法も検討します。そうすることで、デリケートゾーンだけでなく、心身全体の幅広い改善が期待できます。
最近こんな変化を感じていませんか?
- デリケートゾーンがかゆい・ヒリヒリする
- においや乾燥が気になるようになった
- 性交時に痛みを感じるようになった
- かゆくて仕事に集中できない
- パートナーとの時間が憂鬱になった
なぜ起きるの?
女性ホルモンが支えていた「潤い」と「バリア機能」の変化
デリケートゾーンの健康は、女性ホルモン(エストロゲン)によって守られてきました。しかし、閉経前後にこのホルモンが減少すると、身体には主に3つの大きな変化が起こります。
1. 粘膜が薄くなり、クッション性が失われる
エストロゲンには、粘膜に厚みを持たせ、コラーゲンを生成して「弾力」を保つ働きがあります。ところが、ホルモンが減ると、粘膜が薄く、もろくなってしまいます。これが原因で、下着との摩擦でヒリヒリしたり、性交時に痛みを感じやすくなったりする大きな理由です。
2. 血流の低下による「栄養不足」と「乾燥」
デリケートゾーンへの血流が滞ることで、組織に十分な栄養が届かなくなります。その結果、膣からの分泌液(自然な潤い)が減り、組織全体が乾いて弾力を失う「萎縮(いしゅく)」という状態が進みます。
3. 「天然のガード」が弱まり、トラブルを招く
健康な状態の膣内は、酸性(低いpH値)に保たれることで、細菌の繁殖を防ぐ「自浄作用」が働いています。しかし、ホルモン減少により膣内がアルカリ性に傾くと、このバリア機能が低下します。そのため、雑菌に感染しやすくなり、不快なかゆみやにおい、炎症を繰り返す原因となるのです。
利用者の声
においや乾燥は約4〜5人に1人が抱えている
デリケートゾーンに関する悩みとして多く寄せられるのは、乾燥やヒリヒリ感、違和感です。具体的には、膣の粘膜が乾き「膣乾燥症のように感じる」「陰部に気持ち悪さや下腹部のウズウズがある」といった訴えが目立ちます。
また、物理的な感想だけでなく、性交時の痛みや出血を訴える方も少なくなく、場合によっては、膣や外陰部に神経痛のような強い痛みを伴うケースも見られます。
実際のところ、当院を受診されている方々の、4〜5人に1人がデリケートゾーンのにおいや乾燥に悩んでいるとの結果もあり、多くの方が同様の悩みを抱えていることがわかります。このデータからもわかる通り、こうした悩みは決して特別なことではなく、非常に多くの方が同じように抱えている問題なのです。

当院の治療例
Aさん
お悩み:日常生活に支障を感じるほどの不快感
デリケートゾーンの乾燥に加えて、イライラや倦怠感といった全身の不調を抱えていました。特に、外陰部の乾燥による不快感が強く、日々の生活の中でも常に違和感が気になってしまう状態でした。
一方で膣錠などの利用には抵抗を感じていました。
治療方針:
今回のケースでは、 デリケートゾーンの悩みだけでなく全身の症状も見られたため、まずは ホルモン補充療法(HRT)から治療を開始することにしました。なぜなら、 全身のホルモンバランスを整えることが、結果として心と身体の両方の不調を底上げすることにつながるからです。
その上で、 もしHRTだけでは十分な改善が得られない場合には、局所的なケア(エストロゲン軟膏や配合軟膏)を段階的に追加していく方針を立てました。このように、 患者さまの心理的な抵抗感に配慮しつつ、段階を踏んだオーダーメイドのプランを提案しています。
診療の進め方:
継続的な診療を通じて症状の変化を経過確認しながら、局所ケア(エストロゲン軟膏や配合軟膏)の追加を検討します。
※症状の程度・治療の反応には個人差があります。

Bさん
お悩み:波のある不快感と再発への不安
ときどき起こる強いかゆみやヒリヒリ感、そして性交時の痛みに悩まされていました。特筆すべきは、 お仕事やプライベートでストレスが強い時期に症状が悪化しやすく、さらに過去にカンジダを繰り返した経験があるため、再発への不安も抱えていました。
治療方針:短期改善と根本原因へのアプローチ
まずは今の辛い症状を抑えるために、局所治療による短期的な改善を目指しました。症状に合わせたカンジダ用の軟膏や膣錠を使用し、速やかに炎症を鎮めます。
加えて、 もし再発傾向が強かったり、胃腸の調子も優れなかったりする場合には、整腸剤の併用を提案します。なぜなら、 腸内環境を整えることは、デリケートゾーンの自浄作用を助けることにもつながるからです。
診療の進め方:
局所ケアで一時的に症状が落ち着いた場合でも、ストレスなどの生活要因により再発するケースがあります。再発を繰り返す場合は、身体のケアと並行してカウンセリングも行い、ストレスとの向き合い方を一緒に考えていきます。
※症状の程度・治療の反応には個人差があります。

Cさん
お悩み:性交時の痛み
性交時の痛みに深く悩まれていました。 全身に影響を与えるホルモン補充療法(HRT)には少し抵抗があり、「できるだけ局所的な、自然に近い方法で治療したい」という希望がありました。
治療方針:
性交痛の原因は、大きく分けて2つの要素が複雑に絡み合っています。そのため、当院では以下の両面からアプローチを行います。
- 心理的な要因(心身の疲弊・関係性) 日々の疲れ、パートナーとのコミュニケーションのズレ、あるいは「また痛むのではないか」という予期不安が、無意識に体をこわばらせてしまいます。
- 物理的な要因(潤い不足) 加齢やホルモンバランスの変化、または緊張によって膣の潤いが不足し、摩擦が痛みの原因となります。
こうした背景を踏まえ、 当院では身体(局所)と心理の両面を丁寧に評価します。 具体的には、 身体へのアプローチとして、膣錠とエストロゲン軟膏による「局所のみのケア」を選択しました。加えて、 パートナーとの関係性やセクシュアリティに関する不安を専門家がお伺いする「心理的サポート(カウンセリング)」をあわせて行います。
なぜなら、 物理的な潤いを補うことと、心の緊張を解きほぐすことは、いわば車の両輪のようにどちらも欠かせないからです。
診療の進め方:
身体(局所ケア)と心理(カウンセリング)の両面から一緒に取り組みます。ご自身のペースに合わせて処方や関わり方を調整していきます。
※症状の程度・治療の反応には個人差があります。

なぜ、薬だけでは足りないのか
「デリケートゾーンの悩み」の背景には、ホルモンの変化だけでなく、洗浄習慣、下着の選び方、パートナーとの関係性、栄養状態、そしてストレスなど、いくつもの要因が重なっています。
ホルモンのゆらぎには、お薬が届きます。しかし、日常のケア習慣・パートナーとの関係性・予期不安・栄養バランスには、お薬だけでは届きません。だから、局所ケアだけでは「症状が繰り返す」「痛みや不安が残る」ということが起こりやすいのです。
ビバエルでは、薬に加えて、食事・生活・心まで含めた"あなた全部"を診ることを大切にしています。栄養行動療法で粘膜と血管の健康を支える栄養を整え、認知行動療法(CBT)ベースのカウンセリングで心理的な負担・予期不安・パートナーとの関係性まで一緒に整えていきます。
日常ケアのポイント
洗浄の際は、一般のボディソープではなくデリケートゾーン専用製品をお使いください。
洗いすぎや強く擦ることは避け、やさしくケアすることが大切です。

オンライン診療だからこそできること
一対一の落ち着いた環境で、周囲を気にせずリラックスして、じっくりとお話いただけます。診療にあたる医師やカウンセラーは全員が女性ですので、パートナーとの関係や性生活など、普段は話しにくいデリケートな悩みも安心してお聞かせください。
ただし、症状が長引く場合や悪化傾向にある場合、腫瘤や潰瘍を伴う場合は、より詳しい検査が可能な対面診療もご提案いたします。
デリケートな悩みに、専門的なケアで向き合う
デリケートゾーンの乾燥やかゆみは、一人で抱え込みがちなデリケートな悩みです。ですが、誰にも言えずに一人で悩みを抱え込んでしまう方はとても多いのです。
専門家に相談することであなたに合った方法でやさしくケアできます。
我慢しない自分らしい毎日を、ここから一緒に始めましょう。


更年期の症状、通院しなくても相談できます
オンライン完結・全国対応。初回40分、専門医療者が丁寧にお話を聞きます。
参考情報: 性交痛や更年期の症状に関する医学的な背景については、日本産科婦人科学会の「更年期障害」に関するページより参照しています。 日本産科婦人科学会:更年期障害について
デリケートゾーンの悩みに関するよくある質問
Q. デリケートゾーンの症状はいつまで続きますか?
A. デリケートゾーンの乾燥・かゆみ・性交痛などの症状は、閉経後も長期にわたって続くことがあります。他の更年期症状(ホットフラッシュなど)は閉経後数年で落ち着くことが多いですが、デリケートゾーンの症状はGSM(閉経関連泌尿生殖器症候群)と呼ばれ、放置すると悪化することも。早めのケアが症状の緩和に役立つとされています。症状が続く場合は、婦人科や更年期外来にご相談ください。
Q. HRT と局所エストロゲン療法、どう違うのですか?
A. HRT(全身のホルモン補充療法)は、飲み薬・貼り薬・塗り薬などで全身にエストロゲンを補い、更年期の様々な症状(ほてり・気分・骨・脂質など)に幅広く働きかけます。一方、局所エストロゲン療法(エストリオール膣錠・エストロゲン軟膏)は、粘膜の萎縮や性交痛など「デリケートゾーンの症状」に対して直接働きかける治療。学会ガイドでも「粘膜の萎縮や性交痛に有効で、局所への使用は全身への副作用がない」と明記されています。全身症状もある場合は HRT、局所症状が中心の場合は局所エストロゲン療法、両方を組み合わせるケースもあります。
Q. 性交痛は治りますか?
A. 性交痛は、粘膜の萎縮(物理的要因)と予期不安・緊張(心理的要因)が重なって起こることが多く、両面からのアプローチが有効です。局所エストロゲン療法で粘膜の潤いを補い、認知行動療法(CBT)ベースのカウンセリングで予期不安を整理していきます。また、パートナーとのコミュニケーションの工夫や、専用の潤滑剤の使用なども併せて提案します。「一人で我慢する問題」ではなく、専門的なケアで症状の緩和が期待できます。
Q. デリケートゾーンの正しいケアは?
A. 以下がポイントです:(1)一般のボディソープではなくデリケートゾーン専用の弱酸性ソープを使う、(2)洗いすぎ・こすりすぎは避け、やさしく手で洗う、(3)通気性の良い綿素材の下着を選ぶ、(4)タイトな下着・ストッキングを避ける、(5)保湿クリームで外陰部の乾燥をケア、(6)性交時は潤滑剤を活用。「常在菌のバランスを守る」ことが大切で、洗いすぎや強い刺激は逆効果になります。
Q. カンジダを繰り返す場合は?
A. 更年期はホルモン変化により膣内がアルカリ性に傾き、バリア機能が低下するため、カンジダなどの膣炎が再発しやすい状態になります。カンジダ用の軟膏・膣錠での局所治療に加えて、腸内環境の改善(整腸剤・食生活の見直し)、ストレス管理、下着の見直しなど、生活全般の見直しが有効です。再発を繰り返す場合は、根本的な体質改善のため、身体のケアと並行してカウンセリングも行うことをおすすめします。
Q. 病院に行くべきサインは?
A. 以下のいずれかは受診をおすすめします:(1)2週間以上、かゆみ・ヒリヒリ感・乾燥が続く、(2)性交時に痛みが続く、(3)出血がある、(4)強い異臭・膿状のおりものがある、(5)腫瘤(しこり)・潰瘍・水ぶくれがある。ビバエルでは、症状が長引く場合や悪化傾向にある場合、腫瘤や潰瘍を伴う場合は、より詳しい検査が可能な対面診療もご提案しています。

高宮城 直子 MD(産婦人科専門医)
産婦人科専門医・女性ヘルスケア専門医・メノポーズカウンセラー。佐賀医科大学(現佐賀大学医学部)卒業。同大学産婦人科教室入局後、琉球大学医学部産婦人科学教室、糸数病院・ウイメンズクリニック糸数勤務、米国コーネル大学医学部生殖医学センターへ留学。2010年、Naoko女性クリニック開業。2022年、ビバエル(HerLifeLab株式会社)を共同創業。メディカルアドバイザーとして、科学的根拠に基づいた更年期医療の普及に取り組む。
【経歴】
1986年 佐賀医科大学(現:佐賀大学医学部)卒業、同大学産婦人科学教室入局
1987年 琉球大学医学部産婦人科学教室入局
1990年 同大学医学部産婦人科学教室助手
1992年〜2008年 糸数病院・ウイメンズクリニック糸数勤務
1995年〜1996年 米国コーネル大学医学部生殖医学センター留学
2010年 Naoko女性クリニック開業
2022年 HerLifeLab株式会社(ビバエル)共同創業
【認定資格】
産婦人科専門医
日本女性医学学会認定 女性ヘルスケア専門医
更年期と加齢のヘルスケア学会 九州世話人 およびメノポーズカウンセラー
女性ヘルスケアアドバイザー
女性医療ネットワーク 理事
日本女性財団 共同発起人・理事・フェムシップドクター