デリケートな悩みを根本から解消するために

デリケートゾーンの乾燥やかゆみは、一人で抱え込みがちなデリケートな悩みです。ですが、誰にも言えずに一人で悩みを抱え込んでしまう方はとても多いのです。

専門家に相談することであなたに合った方法でやさしくケアできます。
我慢しない自分らしい毎日を、ここから一緒に始めましょう。

更年期専門 高宮城直子医師のコメント

ビバエルには、デリケートゾーンの乾燥やヒリつき、かゆみ、におい、性交痛など、多くの女性が抱える悩みについてご相談いただいています。
「この程度で受診してもいいのかしら」とためらわれる方も多いのですが、軽い症状でも我慢は不要です。むしろ、早めのご相談により、症状の悪化を防ぎ、快適な毎日を取り戻すことができます。

私たちの治療は、単に薬を出すだけではありません。患者さま一人ひとりの症状や生活背景を丁寧にお伺いし、最適なケアをオーダーメイドで組み立てます。

  • 局所的なお悩みに対して:エストロゲン療法(エストリオール膣錠など)は粘膜の萎縮や性交痛の改善に効果的で、必要に応じてエストロゲン含有軟膏との併用も選択します。
  • 全身の不調も重なる場合:もし、女性ホルモンが減少することによるその他の症状(睡眠障害、気分の変化など)もある場合は、ホルモン補充療法も検討します。そうすることで、デリケートゾーンだけでなく、心身全体の幅広い改善が期待できます。

最近こんな変化を感じていませんか?

  • デリケートゾーンがかゆい・ヒリヒリする
  • においや乾燥が気になるようになった
  • 性交時に痛みを感じるようになった
  • かゆくて仕事に集中できない
  • パートナーとの時間が憂鬱になった

なぜ起きるの?

女性ホルモンが支えていた「潤い」と「バリア機能」の変化

デリケートゾーンの健康は、女性ホルモン(エストロゲン)によって守られてきました。しかし、閉経前後にこのホルモンが減少すると、身体には主に3つの大きな変化が起こります。

1. 粘膜が薄くなり、クッション性が失われる

エストロゲンには、粘膜に厚みを持たせ、コラーゲンを生成して「弾力」を保つ働きがあります。ところが、ホルモンが減ると、粘膜が薄く、もろくなってしまいます。これが原因で、下着との摩擦でヒリヒリしたり、性交時に痛みを感じやすくなったりする大きな理由です。

2. 血流の低下による「栄養不足」と「乾燥」

デリケートゾーンへの血流が滞ることで、組織に十分な栄養が届かなくなります。その結果、膣からの分泌液(自然な潤い)が減り、組織全体が乾いて弾力を失う「萎縮(いしゅく)」という状態が進みます。

3. 「天然のガード」が弱まり、トラブルを招く

健康な状態の膣内は、酸性(低いpH値)に保たれることで、細菌の繁殖を防ぐ「自浄作用」が働いています。しかし、ホルモン減少により膣内がアルカリ性に傾くと、このバリア機能が低下します。そのため、雑菌に感染しやすくなり、不快なかゆみやにおい、炎症を繰り返す原因となるのです。

利用者の声

においや乾燥は約4〜5人に1人が抱えている

デリケートゾーンに関する悩みとして多く寄せられるのは、乾燥やヒリヒリ感、違和感です。具体的には、膣の粘膜が乾き「膣乾燥症のように感じる」「陰部に気持ち悪さや下腹部のウズウズがある」といった訴えが目立ちます。

また、物理的な感想だけでなく、性交時の痛みや出血を訴える方も少なくなく、場合によっては、膣や外陰部に神経痛のような強い痛みを伴うケースも見られます。

実際のところ、当院を受診されている方々の、4〜5人に1人がデリケートゾーンのにおいや乾燥に悩んでいるとの結果もあり、多くの方が同様の悩みを抱えていることがわかります。このデータからもわかる通り、こうした悩みは決して特別なことではなく、非常に多くの方が同じように抱えている問題なのです。

当院の治療例

Aさん

お悩み:日常生活に支障を感じるほどの不快感
デリケートゾーンの乾燥に加えて、イライラや倦怠感といった全身の不調を抱えていました。特に、外陰部の乾燥による不快感が強く、日々の生活の中でも常に違和感が気になってしまう状態でした。

一方で膣錠などの利用には抵抗を感じていました。

治療方針:
今回のケースでは、 デリケートゾーンの悩みだけでなく全身の症状も見られたため、まずは ホルモン補充療法(HRT)から治療を開始することにしました。なぜなら、 全身のホルモンバランスを整えることが、結果として心と身体の両方の不調を底上げすることにつながるからです。

その上で、 もしHRTだけでは十分な改善が得られない場合には、局所的なケア(エストロゲン軟膏や配合軟膏)を段階的に追加していく方針を立てました。このように、 患者さまの心理的な抵抗感に配慮しつつ、段階を踏んだオーダーメイドのプランを提案しています。

経過の目安:
1〜3ヶ月で改善。 
※個人差があります。

Bさん

お悩み:波のある不快感と再発への不安

ときどき起こる強いかゆみやヒリヒリ感、そして性交時の痛みに悩まされていました。特筆すべきは、 お仕事やプライベートでストレスが強い時期に症状が悪化しやすく、さらに過去にカンジダを繰り返した経験があるため、再発への不安も抱えていました。

治療方針:短期改善と根本原因へのアプローチ
まずは今の辛い症状を抑えるために、局所治療による短期的な改善を目指しました。症状に合わせたカンジダ用の軟膏や膣錠を使用し、速やかに炎症を鎮めます。

加えて、 もし再発傾向が強かったり、胃腸の調子も優れなかったりする場合には、整腸剤の併用を提案します。なぜなら、 腸内環境を整えることは、デリケートゾーンの自浄作用を助けることにもつながるからです。

経過の目安
適切な局所ケアを行うことで、通常は約1週間ほどで症状の改善が見られます。しかしながら、一度良くなった後も、ストレスなどの生活要因によって再発してしまうこともあります。
再発を繰り返す場合には、身体のケアと並行してカウンセリングも行い、ストレスとの向き合い方を一緒に考えていきます。
※個人差があります。

Cさん

お悩み:性交時の痛み
性交時の痛みに深く悩まれていました。 全身に影響を与えるホルモン補充療法(HRT)には少し抵抗があり、「できるだけ局所的な、自然に近い方法で治療したい」という希望がありました。

治療方針:
性交痛の原因は、大きく分けて2つの要素が複雑に絡み合っています。そのため、当院では以下の両面からアプローチを行います。

  • 心理的な要因(心身の疲弊・関係性) 日々の疲れ、パートナーとのコミュニケーションのズレ、あるいは「また痛むのではないか」という予期不安が、無意識に体をこわばらせてしまいます。
  • 物理的な要因(潤い不足) 加齢やホルモンバランスの変化、または緊張によって膣の潤いが不足し、摩擦が痛みの原因となります。

こうした背景を踏まえ、 当院では身体(局所)と心理の両面を丁寧に評価します。 具体的には、 身体へのアプローチとして、膣錠とエストロゲン軟膏による「局所のみのケア」を選択しました。加えて、 パートナーとの関係性やセクシュアリティに関する不安を専門家がお伺いする「心理的サポート(カウンセリング)」をあわせて行います。

なぜなら、 物理的な潤いを補うことと、心の緊張を解きほぐすことは、いわば車の両輪のようにどちらも欠かせないからです。

経過の目安:
1〜3ヶ月での改善を目指し、その後も必要に応じてご自身のペースで処方を継続していきます。その結果、お薬に頼りすぎることなく、心身ともにリラックスした状態を取り戻すことが可能になります。

日常ケアのポイント

洗浄の際は、一般のボディソープではなくデリケートゾーン専用製品をお使いください。
洗いすぎや強く擦ることは避け、やさしくケアすることが大切です。

オンライン診療だからこそできること

一対一の落ち着いた環境で、周囲を気にせずリラックスして、じっくりとお話いただけます。診療にあたる医師やカウンセラーは全員が女性ですので、パートナーとの関係や性生活など、普段は話しにくいデリケートな悩みも安心してお聞かせください。
ただし、症状が長引く場合や悪化傾向にある場合、腫瘤や潰瘍を伴う場合は、より詳しい検査が可能な対面診療もご提案いたします。

この記事の監修者:

高宮城直子 - 産婦人科専門医、女性ヘルスケア専門医、メノポーズカウンセラー。佐賀医科大学(現佐賀大学医学部)卒業。同大学産婦人科教室入局。糸数病院・アメリカ合衆国コーネル大学医学部生殖医学センター留学。Naoko女性クリニックを開業

参考情報: 性交痛や更年期の症状に関する医学的な背景については、日本産科婦人科学会の「更年期障害」に関するページより参照しています。 日本産科婦人科学会:更年期障害について