話しにくい不安も、ひとりで抱え込まないで
更年期前後は、からだの変化・生活の負担・気質が重なり、不安が強まりやすい時期です。
夜中に目が覚めると不安が加速して眠れない、明日の予定が頭の中で渋滞する。そんな「こころのざわつき」は多くの方が経験します。
医師とカウンセラーのサポートで不安の正体を言語化し、身体と生活に合わせた対処をすることで楽になります。
最近こんな変化を感じていませんか?
- 明日の予定や責任が頭から離れない
- 胸がざわつき、そわそわする
- やるべきことが渋滞していて常に余裕がない
- 夜中に目が覚めると不安が押し寄せて寝れない
なぜ起きるの?
更年期の脳の過敏化が生む不安の連鎖
更年期のエストロゲン変動によって自律神経やストレス応答が過敏になり、脳が脅威に反応しやすい状態になります。
そこに「完璧にやらなければ」「今すぐ考えなければ」という思考の癖や、仕事・介護・子育てといった過度な負担(境界線が引きにくい状況)が重なると、不安が持続しやすくなることがあります。
その結果、動悸やそわそわ感、集中力の低下といった症状が現れ、さらに夜間に一度目が覚めると不安が強まり、再び眠りにつきにくくなる場合もあります。
ビバエルの治療例
Aさん
お悩み:
責任の大きいポジションに昇格したことで常時緊張を感じている。
夜間に覚醒すると不安が加速する。
治療方針:
認知行動療法を用いて、考え方の癖を整え、やることとやらないことの線引きを練習。
必要に応じて、軽めの漢方を処方。
経過の目安:
2〜6週目で楽になり、1〜3か月目に安定。
※個人差があります
ビバエル専門医のコメント
まず、更年期由来の不安か一次性の不安・気分障害かを切り分け、重症例は精神科と併走します。
介入は「からだ・こころ・生活」を同時に、からだにはHRTや漢方で過敏さを下げ、こころには認知行動療法(現実検討・行動実験・呼吸法)、生活には役割の棚卸しと境界線の設計を行います。
必要に応じ抗不安薬・抗うつ薬を調整し、身近な人が亡くなったなど精神的なストレスがあればグリーフケアを併用。
薬だけ/心理だけに偏らず、個別事情に合わせて対応することが重要です。