「顔がカーッと熱くなる」「汗が止まらず外出が苦痛」「夜中に寝汗で目が覚める」「エアコンをつけても体のほてりがおさまらない」——40〜50代の女性から、こうしたご相談を多くいただきます。

実はこのホットフラッシュ(ほてり・のぼせ・発汗)は、更年期女性の多くが経験する代表的な症状の一つ。女性ホルモン(エストロゲン)の減少が、体温調整を担う視床下部の中枢神経を過敏にし、わずかな体温上昇や外的刺激でほてりが起こりやすくなります。「体質」の問題として諦めるものではなく、ホルモン変化による生理的な反応です。一人で我慢せず、専門医のサポートを受けることで症状の緩和が期待できます。

ビバエルの更年期オンライン診療では、4つのアプローチで「ホットフラッシュ」に対応します:

  • ホルモン補充療法(HRT):エストロゲンを補い、ホットフラッシュ・夜間発汗に最も有効性が高いとされる代表的な治療。学会ガイドでも第一選択とされる
  • 漢方薬:加味逍遙散・桂枝茯苓丸・当帰芍薬散・五苓散など、体質と症状パターンに合わせた処方で、水と気の巡りを整える
  • 栄養行動療法:ビバエル独自の「栄養行動学(Behavioral Nutrition)」プログラム。食事記録アプリでのセルフモニタリング + 月1回50分のフィードバックセッションで、大豆イソフラボンや抗酸化栄養素の摂取、BMI管理まで一緒に整える
  • 看護カウンセリング:認知行動療法(CBT)に基づく40分の対話で、症状の背景・ライフスタイル・ストレスの整理まで丁寧に伴走

更年期専門 高宮城直子医師のコメント

ホットフラッシュは、更年期症状の中でも特に「HRT が有効」とされている代表的な症状です。エストロゲンが減少することで、体温調整を担う視床下部が過敏になり、些細な体温上昇や刺激でも「熱を放出しなければ」と反応します。この反応が、顔や上半身のほてり・発汗として現れます。

診察ではまず、ほてりや発汗がいつ頃から始まったか、どんな場面で強まるか、日中と夜間の頻度・強度、日常生活への影響度を丁寧に確認します。あわせて、甲状腺機能亢進症、感染症、更年期以外の要因が隠れていないかも見極めます。そのうえで、必要に応じてホルモン補充療法(HRT)や漢方薬を組み合わせ、体重管理や生活習慣の見直しまで含めた「あなた全部を診る」ケアを設計していきます。

特に日本人女性では、BMI が高いほど血管運動症状(ほてり・発汗)が重くなることが報告されています。栄養行動療法で体重の適正化を進めることは、HRT の効果を最大限に活かすうえでも大切です。

更年期のケアは、薬だけで終わりません。栄養・生活・心の状態まで一緒に整えることで、症状の緩和が期待できます。ビバエルでは、医師と看護カウンセラーが2職種で連携し、"あなた全部"を診る診療を目指しています。

最近こんな変化を感じていませんか?

  • 外出時に汗が止まらず、人目が気になる
  • 夜中に寝汗で目が覚める
  • ちょっとしたことでドキドキしたり息苦しくなる
  • エアコンをつけても体のほてりがおさまらない
  • 会議中や電車の中で急に顔が真っ赤になる
  • 化粧が汗で崩れる、マスクの中が湿る
  • 着替えが必要になるほどの発汗がある

なぜ起きるの?

更年期のホットフラッシュには、いくつかの要因が絡み合って関係しています。

  • 視床下部の「体温調整機能」の過敏化
    脳の視床下部は、体温を一定範囲内に保つ司令塔として働いています。エストロゲンはこの視床下部の働きを安定させていますが、減少すると体温調整の許容範囲(thermoneutral zone)が狭くなり、わずかな体温上昇でも「熱を放出しなければ」と反応。血管が拡張し、顔や上半身の紅潮・発汗が起こります。
  • 体重・BMI との強い関連
    日本人女性を対象とした研究では、BMI が増加するほどほてりや発汗などの血管運動症状が重くなることが示されています。皮下脂肪は熱を溜め込みやすく、体重管理は症状の緩和に直結する要因の一つです。
  • 誘因となる生活習慣・環境
    ストレス・睡眠不足・喫煙・アルコール・カフェイン・辛い食べ物・急な気温変化などが、ホットフラッシュの発生を強めることがわかっています。
  • 更年期世代の「見えないストレス」
    40〜50代は仕事の責任・子育て・親の介護など、心身への負荷が重なりやすい時期。持続的なストレスは自律神経の乱れを加速し、ホットフラッシュを誘発しやすくします。
  • 隠れた「体の不調」が背景にあるケースも
    甲状腺機能亢進症、感染症、貧血、鉄欠乏などが背景にある場合、更年期以外の要因がほてり・発汗を強めていることも。血液検査などでの確認が診療の中で行われます。

利用者の声

4人に3人以上が「汗」に悩んでいた

「顔がカーッと熱くなる」「汗が止まらず外出が苦痛」といった訴えは非常に多く寄せられます。ビバエルの受診者アンケートでは、実に57%がほてりを、76%が「汗をかきやすい」と回答しています。特に汗をかきやすい場所として、「顔」「上半身」「脇」と回答する方が最も多くいました。

特に汗をかきやすいのはどの部分ですか?(複数回答あり)

  • 顔 32%
  • 上半身 27%
  • 脇 19%
  • 全身 6%
  • 手 5%
  • 足 4%

またホットフラッシュを誘引するものとして、下記のようなものがあります:

  • ストレス・不安
  • 睡眠不足・疲労
  • 喫煙
  • 体重変化・肥満
  • 気温・室温の変化
  • カフェイン・アルコール・辛い食べ物

当院の治療例

Aさん

お悩み
ほてりによる汗と体重の増加が気になっていました。とくにお出かけの準備をしているときに動悸が起こり、汗が止まらなくなってしまうことが続いていました。

治療方針
問診では、ほてりや発汗がいつ頃から始まったか、どのような場面で起きやすいか、日常生活への影響度合いを確認しました。他院での血液検査結果をご持参いただき、その数値をもとにホルモン低下によるホットフラッシュが主な原因と判断しました。「とにかく汗の症状を落ち着かせたい」というご希望を踏まえ、ホットフラッシュ・夜間発汗に対して有効性の高い治療法とされるホルモン補充療法を開始しました。継続的な診療で経過を確認しながら、必要な調整を行いました。
※症状の程度・治療の反応には個人差があります。

Bさん

お悩み
46歳ごろから汗をかくようになり、来月に海外研修があるため一時的にでもなんとかしたいとのことでした。その他にも疲れや腰痛、寝つきの悪さもありました。

治療方針
問診では、発汗の頻度・強さ、その他の更年期症状(疲労感・腰痛・睡眠)の状況を確認しました。ホルモン補充療法を希望されていましたが、開始直後から数ヶ月間は不正出血が起こりやすいことをご説明したところ、海外研修の前であることを考慮して、まずは漢方から始めることになりました。

診療の進め方
「水」の巡りをよくする漢方で整えながら、帰国後にホルモン補充療法を検討する方針としました。
※症状の程度・治療の反応には個人差があります。

Cさん

お悩み
外での多汗、極度のイライラ、疲労感が続いていました。

治療方針
問診では、発汗・イライラ・疲労感の状態を確認するとともに、食事内容や生活習慣についても詳しくお聞きしました。BMI30以上で糖質依存の傾向があり、過多月経による鉄不足と栄養不足が重なっていると判断しました。ホルモン補充療法(黄体ホルモンのみ)に加えて、鉄剤の処方・食事指導・漢方を組み合わせた治療を開始しました。

診療の進め方
ホルモン補充療法(黄体ホルモンのみ)・鉄剤・食事指導・漢方を組み合わせ、症状・栄養状態の変化を継続的に確認していきます。栄養行動療法で BMI 管理まで一緒に取り組みます。
※症状の程度・治療の反応には個人差があります。

なぜ、薬だけでは足りないのか

ホットフラッシュの背景には、ホルモンの変化だけでなく、体重・BMI、食習慣、ストレス、生活リズムなど、いくつもの要因が重なっています。

ホルモンのゆらぎには、お薬が届きます。しかし、体重・食事・ストレス管理には、お薬だけでは届きません。だから、薬を使っていても「なんとなく発汗が残る」「症状の波が続く」ということが起こりやすいのです。

ビバエルでは、薬に加えて、食事・生活・心まで含めた"あなた全部"を診ることを大切にしています。栄養行動療法で BMI や食生活の土台を整え、認知行動療法(CBT)ベースのカウンセリングでストレスとの向き合い方を一緒に整えていきます。

日常ケアのポイント

毎日の生活の中でできるケアは、症状の緩和と予防に役立ちます。無理のない範囲で少しずつ取り入れてみましょう。

  • 首・脇・鼠径部を冷やす:太い血管のある部分を冷やすと、体温を早く下げられます。冷却タオルや保冷剤を活用
  • 大豆イソフラボン・野菜を意識した食事:植物由来のエストロゲン様物質は、ほてりの緩和に役立つとされています
  • カフェイン・アルコール・辛い食べ物を控えめに:これらは血管を拡張させ、ホットフラッシュを誘発しやすくします
  • 重ね着スタイル:発作時に脱ぎ着しやすい服装。吸湿速乾素材やリネン系の下着が快適
  • 深呼吸・ヨガ・軽い運動:自律神経を整え、ストレス由来のほてりを予防
  • 体重管理:BMI 高値はほてりを強める要因。急激な減量ではなく、少しずつ整える
  • 寝室環境の調整:温度は少し低め(20-22℃)、吸湿性の高いパジャマ・シーツを

オンライン診療だからこそできること

ほてりやのぼせ、異常な発汗は、ホルモン補充療法(HRT)で緩和が期待できる代表的な症状です。学会ガイドでも、更年期のホットフラッシュに対しては HRT が第一選択とされています。

オンライン診療なら、自宅から医師に相談でき、治療の始めや継続もスムーズです。「病院に行く時間がない」「通院は少し抵抗がある」という方にも、ご自宅の落ち着ける環境から40分じっくりとお話しいただけます。栄養行動療法アプリでのセルフモニタリング、月1回50分のフィードバックセッションで、体重・食習慣・生活リズムまで含めた包括的なケアが可能です。

また、治療中に不正出血など気になる変化があっても、LINEでいつでも相談できます。「無理な我慢」ではなく、「あなたに合ったペース」で、ほてり・発汗と向き合う日々を、中長期的な視点で一緒に組み立てていきます。

ほてり、発汗のつらさから、あなたに合ったペースで解放へ

「またか」と我慢していませんか?更年期特有のほてりやのぼせ、止まらない発汗——これらは「体質だから」と諦めるものではありません。

ホットフラッシュは、学会ガイドで HRT が第一選択とされる代表的な更年期症状です。ビバエルは、ホルモン治療・漢方・栄養行動療法・カウンセリングを組み合わせた、あなた専用のケアプランをご提案します。医師と看護カウンセラーが2職種で連携し、症状・体重・食習慣・生活リズムまで、一緒に整えていきます。心身ともに快適に過ごせる日々を、ここから一緒に始めてみませんか?

更年期の症状、通院しなくても相談できます

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ホットフラッシュに関するよくある質問

Q. ホットフラッシュはいつまで続きますか?

A. 個人差はあるものの、閉経前後の数年間(45〜55歳頃)がピークで、閉経後ホルモン値が安定してくると徐々に落ち着いていくとされています。ただし、平均的には 7〜10年 続く方もいらっしゃり、10年以上続くケースもあります。HRT は更年期のホルモン変化に伴う症状の緩和に有効とされ、閉経前後の早期に開始することで症状の軽減が期待できるという報告もあります。症状が続く場合は、婦人科や更年期外来にご相談ください。

Q. HRT はどのくらいで効果が出ますか?

A. 個人差はあるものの、ホットフラッシュ・夜間発汗はHRT の効果を早めに実感しやすい症状とされています。学会ガイドでは、HRT を早期(閉経前後10年未満・60歳未満)に開始することで、症状の軽減や心疾患リスクの軽減も期待できると報告されています。効果や継続期間は個々の状態に応じて、専門医と相談のうえで判断します。

Q. 顔だけ・上半身だけほてるのはなぜ?

A. ホットフラッシュは、体温を下げるための「熱放散反応」として起こります。人体では顔・首・上半身の血管が最も密集しているため、この部分の血管が拡張して赤み・熱感・発汗が集中的に現れやすくなります。ビバエルの受診者アンケートでも、汗をかきやすい場所として「顔(32%)」「上半身(27%)」「脇(19%)」が上位でした。

Q. ホットフラッシュを起こしやすい人の特徴は?

A. 日本人女性を対象とした研究では、BMI が高い方ほど血管運動症状(ほてり・発汗)が重くなることが示されています。その他、喫煙者、ストレスが強い時期の方、睡眠不足、カフェイン・アルコール摂取が多い方、急激なホルモン変動(自然閉経より手術閉経)を経験した方などが、症状が強く出やすい傾向にあります。体重管理と生活習慣の見直しは、症状の緩和にも役立ちます。

Q. セルフケアでできることは?

A. 以下のような一般的な生活習慣が推奨されています:(1)首・脇・鼠径部を冷やす、(2)大豆イソフラボン・野菜を意識した食事、(3)カフェイン・アルコール・辛い食べ物を控えめに、(4)重ね着スタイル、(5)深呼吸・ヨガ・軽い運動で自律神経を整える、(6)BMI 適正化を意識、(7)寝室環境の調整(温度低め、吸湿性の高い寝具)。マインドフルネスや認知行動療法(CBT)的なアプローチも、症状に対する不安の緩和に役立つとされています。

Q. 病院に行くべきサインは?

A. 以下のいずれかは受診をおすすめします:(1)日常生活・仕事・睡眠に支障が出ている、(2)夜間発汗で1日3回以上目が覚める、(3)動悸・息苦しさを伴い外出が難しい、(4)着替えが必要な発汗が頻繁、(5)ほてりの他に急激な体重減少・動悸が続く(甲状腺機能亢進症の可能性)。婦人科・更年期外来でホルモン評価を、甲状腺の異常が疑わしい場合は内分泌内科の受診も検討してください。

高宮城 直子 MD(産婦人科専門医)

産婦人科専門医・女性ヘルスケア専門医・メノポーズカウンセラー。佐賀医科大学(現佐賀大学医学部)卒業。同大学産婦人科教室入局後、琉球大学医学部産婦人科学教室、糸数病院・ウイメンズクリニック糸数勤務、米国コーネル大学医学部生殖医学センターへ留学。2010年、Naoko女性クリニック開業。2022年、ビバエル(HerLifeLab株式会社)を共同創業。メディカルアドバイザーとして、科学的根拠に基づいた更年期医療の普及に取り組む。

【経歴】
1986年 佐賀医科大学(現:佐賀大学医学部)卒業、同大学産婦人科学教室入局
1987年 琉球大学医学部産婦人科学教室入局
1990年 同大学医学部産婦人科学教室助手
1992年〜2008年 糸数病院・ウイメンズクリニック糸数勤務
1995年〜1996年 米国コーネル大学医学部生殖医学センター留学
2010年 Naoko女性クリニック開業
2022年 HerLifeLab株式会社(ビバエル)共同創業

【認定資格】
産婦人科専門医
日本女性医学学会認定 女性ヘルスケア専門医
更年期と加齢のヘルスケア学会 九州世話人 およびメノポーズカウンセラー
女性ヘルスケアアドバイザー
女性医療ネットワーク 理事
日本女性財団 共同発起人・理事・フェムシップドクター