更年期にゆらぐ腸のバランスと便通トラブル

下痢や便秘などの便通トラブルは、更年期の女性に多く見られる悩みです。
ホルモンの変化やストレス、生活リズムの乱れなどが影響し、腸の働きが不安定になります。
原因を見極めた上で、体質や生活に合った治療を行うことが大切です。
専門家と一緒に「腸のバランス」を取り戻しましょう。

更年期専門 高宮城医師のコメント

更年期には、便秘や下痢といった腸の不調が増えることがあります。便秘だけ、下痢だけでなく、時期によって両方を行き来する方も少なくありません。
・いつ頃から始まったのか
 ・何日に何回くらい排便があるのか
 ・便の状態(硬い・柔らかい・コロコロしている など)
を確認し、今の腸の状態を整理します。
腸はホルモンの変化だけでなく、「自律神経」とも深く関係しています。
自律神経は、ストレスや睡眠不足、疲れの影響を受けやすく、乱れると腸の動きが不安定になりやすくなります。

また、腸は“幸せホルモン”とも呼ばれるセロトニンとも関わりがあり、気分のゆらぎが腸の症状として出ることもあります。
そのため治療では、
 ・ホルモンバランスの調整
 ・腸を整えるお薬や漢方
 ・食事や生活リズムの見直し
 などを、今の状態に合わせて組み立てていきます。
「お腹のことだから」と我慢せず、生活背景も含めて一緒に整理していきましょう。
 腸が整うと、気持ちも安定しやすくなります。

最近こんな変化を感じていませんか?

  • 下痢と便秘をくり返す
  • お腹が張る、ガスが溜まりやすい
  • 便秘薬を飲まないと出にくい
  • 食後すぐにお腹がゴロゴロする

なぜ起きるの?

更年期と腸の乱れはつながっている

更年期には、エストロゲン(女性ホルモン)の減少によって自律神経のバランスが崩れやすくなります。
腸の動きをコントロールする自律神経が乱れることで、蠕動運動が過剰になったり、反対に低下したりすることがあります。
また、ホルモン変化に伴う腸内フローラの乱れも関係しています。
腸内の善玉菌が減り、悪玉菌が増えることで、ガスがたまりやすくなったり、便秘や軟便が起こりやすくなります。
さらに、ストレスや睡眠不足、運動不足といった生活習慣も症状を悪化させる要因となります。

ビバエルユーザーの声

ビバエルでは、「硬い」「コロコロ便」といった便秘傾向の回答が約3割に達し、更年期世代特有の腸蠕動の低下やホルモン変化、水分不足などの影響が推測されます。
一方、「軟便」や「下痢傾向」といったタイプも約2割存在し、自律神経の乱れやストレスとの関連が考えられます。
排便トラブルは不調のサインとして見逃されやすい項目ですが、生活習慣や治療介入の重要なヒントとなるため、ケアの際に活用することができます。

ビバエルの治療例

Aさん

お悩み:
排卵時期になると、吐き気と下痢になる。
外に出るのも億劫になるほどでなんとかしたい。

治療方針:
黄体ホルモンを補充し卵巣の働きを抑えて排卵を止め、子宮内膜の増殖を抑制することで、PMS症状の緩和を目指す。

経過の目安
カウンセリングで伝えた食事改善方法も実践し、1ヶ月で改善。
※個人差があります

Bさん

お悩み:
疲れると下痢がある。特に週の初めと終わりに下痢することは多い。
ぼんやりとした不安感を感じることも多くなった。

治療方針:
まずは漢方薬(補中益気湯)で低下した胃腸の働きを助け、栄養の吸収を高める。

Cさん

お悩み:
不安、ぐるぐる考える時期になると、下痢になる感じがする。
もともと胃腸は弱いが、下す感じがして辛い。

治療方針:
不安、ネガティブな出来事や問題について、繰り返し反復して考え込んでしまう思考パターンについては、認知行動療法を行い、漢方薬を処方。

経過の目安
考え方の癖のパターンが改善されるにつれ、下痢も改善。
※個人差があります

日常ケアのポイント

胃腸の不調の背景には、自律神経の乱れが潜んでいることが少なくありません。
まずは「呼吸を深くする」「寝る前にスマホを手放す」「ぬるめのお風呂に浸かる」など、神経のスイッチを意識的にオフにする習慣が有効です。
排便状態は心身のストレス量を映すバロメーターです。

オンライン診療だからできること

便秘や下痢といった腸の不調は、日によって状態が変わりやすく、受診のタイミングを逃しがちな症状でもあります。
オンライン診療であれば、「気になるときに相談できる」といったメリットがあり、状況に合わせたケア提案がしやすくなります。

また、ストレスや睡眠、生活背景など対面では話しづらい内容も、自宅という安心できる環境からなら落ち着いて話しやすいという声も多くあります。